インバーアランの歴史と伝統
インバーアランの魅力は何といっても
熟達したニッター達のハンドメイドにより生みだされる
独特の風合いにあると思います。
それに加えて冬の風や多少の雨ならものともしない暖かさ、
飽きのこない永く着ることのできるデザイン、重厚感。
挙げればキリがありません!
そんな
インバーアラン(Inverallan)の歴史ですが
時は1970年代のスコットランド、
ファクトリーブランドとして誕生したのが始まりです。
ブランドの定番となっている通称
"アランセーター"
と呼ばれるものがありますが、
これはもともと漁師たちの防寒服だった
"ガンジーセーター"をベースにして
アイルランドのアラン諸島のニッターが生みだしたもの、
と言われています。
島独特の美的感覚と装飾性を融合させることによって
縄編みの柄が浮き出すように編まれているこのセーターは
"フィッシャーマンニット"とも呼ばれ、
それぞれの地域や時代と共に独自の進化を遂げました。
そしてそのデザイン性の高さから、
クリスチャン・ディオールの目に留まるのです!
彼が紹介したことにより、
"アランセーター"は一躍世に広まりました。
インバーアラン社は、
3000人とも言われる優れたニッターを集めることによって
この "アランセーター" を高品質で生産することを可能にしました。
糸の調達から出荷までの納期は約半年、
1人のニッターが最低25000ステッチからなる1枚のニットを
約90時間かけて編み上げています。
その品質の高さに目を付けたのが
"ポロ・ラルフローレン"。
なんとインバーアランは、
あの世界的なブランドであるポロ・ラルフローレンの
OEMを請け負うことになるのです!!
そして英国最大のハンドメイドニットブランドとなった今でも、
厳しい基準により品質を落とすことなく世に送り出し続けています。
ニッターの技術と個性による1点1点の個体差は、
決して大量生産では味わえない温もりを感じさせてくれます。
素材には未脱脂ウールという
油分を含んだ素材を使用しているため
小雨や雪などを弾く効果があります。
また着込むことにより表情も変わり、
防風性・防寒性が増すといった経年変化も楽しめます。
まさに”
一生モノ”と言えるインバーアランのニットを
是非この機会に体感してください!!
